牛の凍結精液

 小森市議会議員がワールドデイリーエキスポで牛の輸入精液の拡大により年間最優秀国際人賞を受賞された。

 アメリカ酪農界において貢献した国際人に贈られる賞である。日本人では3人目、北海道人では2人目の快挙である。ご家族および関係者の方々の喜びもひとしおと思う。

 受賞の祝賀会には小森市議の母校である帯広畜産大学の長澤学長も出席していた。昔、牛の人工授精は生精液で行っていたので保存は一週間が限界だったそうである。それ以上の保存は難しく当然、人工授精が可能な範囲は限られていた。

 西尾俊彦著「農業技術を創った人たち」によるとわが国の人工授精技術は大正の初めにロシアから移入されたものであり戦後に家畜の改良増殖を促進する目的で「家畜改良増殖法」が昭和25年に制定された。世界で初めて牛精子の凍結保存に成功したのはイギリスのポルジ博士でありその技法を日本に最初に持ち帰ったのが畜産試験場の室長であった西川義正氏であった。

 西川氏はその後帯広畜産大学学長に就任する。小森市議会議員は帯広畜産大学の出身である。西川先生が凍結精液の技術を導入したことにより戦後の酪農は飛躍的に発展した。そして小森市議の尽力により輸入精液が拡大し酪農の生産性が上がったことも大きな貢献と思う。

 研究機関の維持は大事である。フードバレー構想をとかち地域は推進していくために一丸となって頑張っている。日本唯一の畜産大学である帯広畜産大学の役割をきちんと国に理解させていきたい。

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