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勾留百二十日

2012年1月12日 木曜日

元大阪地検特捜部長である大坪弘道の獄中手記が昨年出版された。

タイトルは「勾留百二十日 特捜部長はなぜ逮捕されたか」である。

大坪氏は村木事件の際、陣頭指揮を執っていた特捜部長であり証拠改ざん事件で証拠隠滅を図った罪で逮捕された。元特捜部長が逮捕されるのは前代未聞の事である。

村木さんが裁判で無罪になり冤罪事件となったことにより大坪氏は国民から権力を乱用する悪と映った。そして古巣の追及による逮捕である。この手記を発表したのは広く国民に対して自分の逮捕が検察の組織防衛の犠牲になったものだということを知らしめたいという意図があることが本からは窺えた。

私も勾留経験があるので拘置所の中の描写は当時を思い起こさせた。経験したものでしかわからない事が書かれていた。

そして佐藤優さんからの手紙や鈴木宗男先生の事件についてなども言及していたり地元の弁護士の斉藤道俊弁護士が大阪まで面会に行ったことなども記述されていたのでついつい一気に読んでしまった。

特に注目したのが「ストックディールの法則」についての記述である。ベトナム戦争時代8年間残忍な拷問や虐待を受けたにもかかわらずついに屈せず解放後アメリカの英雄になった人間の生き方のことだ。

この中で「違いをもたらすのは、困難にぶつかるかぶつからないかではない。人生の中で必ずぶつかる困難にどう対応するかだ。」という一文に目を引き寄せられてしまった。

自分自身の現状に重ね合わせ自分も頑張らなければと考えさせられた。

人生は公平ではない。私も与えられた状況の中で頑張っていきたい。