2012年4月 のアーカイブ

無罪判決

2012年4月26日 木曜日

小沢一郎被告に無罪判決が言い渡された。

良識ある判決を裁判所が下したと思う。

東京地裁の判決文を読んでいないので、分析はメルマガ「汚名返上」で詳しく述べたいと思うが、一連の捜査が国政に及ぼした影響は大きい。

2009年3月に大久保氏が逮捕されてから、丸3年が経過した。

私どもが逮捕されてからでも2年が経過している。

その間、民主党政権が国民の信頼を失ってきたのは、決断できない政治にあった。

この判決を機に、国民の信頼に応える政治を小沢氏に期待するものである。

政治家だけに日本をまかせるな

2012年4月22日 日曜日

毎日新聞社政治部記者として長年、日本政治を見てきた岩見隆夫さんの著書である。

タイトルからわかるように、混迷する日本政治の現状を憂い、政治を変える方策として

① 国民と政治家の自己努力と制度改革

② 最高指導者の選出方法の改革

を指摘している。

①については国民の意識は変わってきていると思う。政権交代をしたことにより悪い点ばかりが指摘されるが、私はそうは思っていない。今後の選挙において国民も性急に結果を求めないだろうし、公約に対して厳しく点検するはずだからだ。政治家も能力の無い議員が政務3役になれないようになってきている。より一層の自己努力をしなければならなくなってきている。

②については、総理大臣を直接国民が選ぶ首相公選制は、制度上、天皇制との整合性など課題は多いので導入には慎重であるべきと考えるが、毎年総理大臣が変わる現状では、何かしら改革をしなければならないだろう。私は政治の混迷の原因として、ねじれが一番大きいと思っている。参院のねじれを解消するには、連立を組むか6年間かかって3年ごとの選挙に勝利しなければならない。参議院の役割を変えて、実質的な一院制へ移行するのが今の時点ではベストと考えている。

さて、本の中は普通の本では読めないエピソードが詰まっているが、207ページ「松永安左エ門の秘話」は面白い。関東大震災の遺体やがれきが周りに散乱している中で、日本地図を広げ「日本の復興は電力だ」と生き残った若い社員に語ったという。

このようなエピソードが随所に詰まっている。

是非、ご一読を。

検事、不起訴の方向

2012年4月19日 木曜日

検事、不起訴の方向 虚偽捜査報告 人事上の処分へ

と昨日の朝日新聞の社会面のトップで掲載されていた。

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2012年4月18日 朝日新聞 39面社会面

石川知裕衆議院議員(38)を取り調べた検事が実際にはなかったやりとりを捜査報告書に記載した問題で、虚偽有印公文書作成・同行使容疑で刑事告発された田代政弘検事(45)=現・法務総合研究所総務企画部付兼教官=について、検察当局が起訴を見送る方向であることがわかった。

その一方で、田代検事に加えて当時の上司ら数人に対し、懲戒を含む人事上の処分をする見通しだ。

検察当局は、石川議員の日記を掲載した本などから、捜査報告書が作成される数か月前の石川議員の逮捕中に、同趣旨のやりとりが田代検事との間であったとみている。捜査報告書が通常は内部向けの文書であることなども踏まえ、起訴する必要はないとの意見が強まっているという。

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処分を決めるのは検察当局なので、処分に対して意見を言うつもりはない。

しかし、その判断の中で納得がいかない点を指摘したい。

1 小沢氏の関与を認めた点

「検事から≪11万人の選挙民の支持で議員になったのに、うそをつけば選挙民を裏切ることになる≫と言われたのが効いた。」などというやりとりは、田代検事との間では逮捕中も一切無い。同じやりとりは、吉田副部長の調べの中では確かにあったが、それは、小沢一郎への報告・了承についてではなく、水谷建設からの5000万円の裏献金についての取り調べの中で、吉田副部長がそのように発言したものだ。この吉田副部長とのやりとりは、5月17日の田代検事の取り調べの半年以上後に出版された塩野谷晶さんとの対談本の中でお話している。魚住昭・佐藤優 共著「検察と正義」の中で私の獄中日記が掲載されているが小沢一郎と縁を切って政治家として独り立ちをすべきだという事に対してのやりとりである。決して上記のようなやり取りではない。田代検事との間でそのようなやり取りがあって、私が納得して小沢一郎の関与を認めたのであれば、そのやり取りを検事が調書にしてサインさせれば済むことである。

2 検察審査会の利用

結局、法と証拠に基づいて起訴できないから、検察審査会という機関を利用して小沢一郎を起訴するために検察審査会を利用したという疑いをぬぐう事が出来ない。実際に前田元検事の証言で、主任検事が「これは小沢と特捜部の戦争だ」と言っていたという証言からも、小沢を不起訴にすれば自分たちが人事上の仕返しなどやられるという恐怖感を持っていたことは疑いのないことだ。(検察は戦争をするところではないのだが。)内部文書で問題ないという判断は、明らかにおかしい。なぜなら、検察審査会へ提出することは田代検事も公判の中で予想できたことと証言してるからである。

不起訴処分という事になれば、このねつ造問題をもしかしたら検察審査会が裁くかもしれないが、その時、検察は逆に検事たちに有利な捜査報告書を見せて強制起訴にならないような算段が出来ているのかもしれない。

私は田代検事個人に対して何の恨みも無い。

しかし、検察審査会に対して虚偽の捜査報告書を提出したのは明白である。なぜそうなったのか、個人の問題ではなしに組織の問題として究明すべきだろうと思う。

雑巾がけ

2012年4月10日 火曜日

新著 「雑巾がけ - 小沢一郎という試練」の初版本が手元に届いた。

昨年、「悪党」を読んだ新潮社の編集者から、別の視点からもう一冊書いてみないかという提案があったので書かせて頂く事にした。

裁判費用もかかるので、師匠には申し訳ないがネタとしてまた登場して頂いた。

まあ今時、「雑巾がけ」なんて言葉自体が古いだろう。だいたい雑巾で床をふく家庭も減っているだろう。

しかし、若い時の苦労は人間の肥やしになることは言うまでもない。私自身も、書生時代は「何でこんなことをやらなきゃならないんだ」と師匠や先輩に反発したものである。

しかし、今になってみると肥やしになっていると思うものも少なくない。

昨日、溜池山王の駅を歩いていたら、路上で若い女の子から「新入社員研修の一環ででお名刺を頂きたいんですがよろしいでしょうか?」と言ってきたので、「どうぞ」と言って名刺をお渡しした。私の名刺なんか持って帰って上司になんと言われるのか楽しみであるが、これも理不尽な研修と言えば理不尽かもしれない。しかし、どこかで生きてくるのかもしれない。

新入社員の皆さんには、5月病にかかる前に読んでほしい本である。

検事失格

2012年4月9日 月曜日

市川寛さんから「検事失格」という本が送られてきた。

インパクトのあるタイトルである。

本の中身を読んでみると検察の問題点がよくわかる一冊だ。

著者とは一度、ニコニコ動画のイベントでお会いしただけだ。その時、感じたのは寂しそうな目をしているという印象であったが本を読んでみて彼の眼の奥に潜んでいる悲しみがわかったような気がする。

来週のメルマガに書評を掲載しようと思う。

連合十勝結成二十年記念講演

2012年4月3日 火曜日

連合十勝の結成二十年記念講演の講師として、佐藤優さんに来ていただいた。

タイトルは「資本主義経済の現状と今後の行方」である。

佐藤優さんと言えば「外務省のラスプーチン」というありがたくないあだ名を冠せられ、鈴木宗男事件で逮捕。普通の公務員であれば、逮捕された後の人生というのは、世間から疎まれひっそりと過ごしていくことが大半だ。

公務員やサラリーマン以外の芸能人や企業人でも、事件後、一瞬は取り上げられて騒がれることもあるが、すぐにしぼんでしまう人が多い。

「国策捜査」という言葉を世に広めて活躍の場を広げている事は、驚嘆に値することである。雑誌や週刊誌での連載は、月に数十本を越えている。テレビに出ないのでテレビしか見ない人には伝わらないかもしれないが、本屋で「個人コーナー」が作られている現役のノンフィクション作家は少ないことを見て貰えばわかると思う。

これだけの活躍が出来るのは、蓄積が深いからだ。今回の講演も、連合関係者が佐藤優さんの社会主義協会での講演を聞いていたことがきっかけである。佐藤さんがマルクスの専門家であることは、あまり知られていないだろう。「私のマルクス」を読むと、知の巨人がどのようにして形成されたかがわかる。

佐藤さんは講演の中で、労働組合の存在意義について、マルクスの資本論を引用しながら賃金を守ることの正当性を説明し、参加者も納得していたのが印象的であった。

今後も佐藤さんを講師にお招きして、連合の方たちと意見交換をしていきたいと考えている。