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政治家だけに日本をまかせるな

2012年4月22日 日曜日

毎日新聞社政治部記者として長年、日本政治を見てきた岩見隆夫さんの著書である。

タイトルからわかるように、混迷する日本政治の現状を憂い、政治を変える方策として

① 国民と政治家の自己努力と制度改革

② 最高指導者の選出方法の改革

を指摘している。

①については国民の意識は変わってきていると思う。政権交代をしたことにより悪い点ばかりが指摘されるが、私はそうは思っていない。今後の選挙において国民も性急に結果を求めないだろうし、公約に対して厳しく点検するはずだからだ。政治家も能力の無い議員が政務3役になれないようになってきている。より一層の自己努力をしなければならなくなってきている。

②については、総理大臣を直接国民が選ぶ首相公選制は、制度上、天皇制との整合性など課題は多いので導入には慎重であるべきと考えるが、毎年総理大臣が変わる現状では、何かしら改革をしなければならないだろう。私は政治の混迷の原因として、ねじれが一番大きいと思っている。参院のねじれを解消するには、連立を組むか6年間かかって3年ごとの選挙に勝利しなければならない。参議院の役割を変えて、実質的な一院制へ移行するのが今の時点ではベストと考えている。

さて、本の中は普通の本では読めないエピソードが詰まっているが、207ページ「松永安左エ門の秘話」は面白い。関東大震災の遺体やがれきが周りに散乱している中で、日本地図を広げ「日本の復興は電力だ」と生き残った若い社員に語ったという。

このようなエピソードが随所に詰まっている。

是非、ご一読を。