2013年2月 のアーカイブ

パソコン遠隔操作事件

2013年2月27日 水曜日

インターネットを利用した悪質な犯行予告やウイルス供用事件は、近年増加している。

平成23年中のサイバー犯罪の検挙件数は5741件で、前年に比べて1192件減少しているものの、インターネットバンキングに係る不正アクセス行為は多発している。そして、インターネット・ホットラインセンターが受理した違法情報該当件数は、前年より4.5パーセント増加していることから、サイバー犯罪が深刻化している状況がわかる。中国などによる国家間のサイバーテロも徐々に顕在化しつつある。

警察庁でも、平成25年度予算要求で、サイバー空間の脅威への対処で24億円を計上している。今後は捜査力、解析力の向上の為に、知識力のある民間人を警察で雇用して、捜査員への教育、訓練をしていく事が求められるだろう。また民間事業者と連携して、民間事業者が認知した新種のウイルス等、新たな手口の警察への情報提供の枠組み作りも進めなければならない。

さて、パソコン遠隔操作事件で逮捕された片山容疑者の勾留理由を開示する法廷が開かれ、片山容疑者は「犯人ではありません」と述べた。

この事件は、片山容疑者にたどり着くまでに4人の誤認逮捕を出している。それだけ犯人の特定が難しいということであろう。証拠隠滅を図られると、立証するのに大変であるからだろう。だからこそ、今回も江の島での防犯カメラに映った映像などから犯人を割り出したが、決定的な証拠を挙げることが出来ずにいる。

だからこそ自白を引き出そうという事になっていると思うが、こういう時こそ取り調べの可視化を行うのが適切であろうと考える。片山容疑者個人の問題では無く、4人の誤認逮捕のうち2人が虚偽の自白をしていることからも取り調べに問題があることは明らかであるからだ。

現在、質問主意書にて、なぜ取り調べの録音、録画を行わないのか政府の見解を求めているところである。

ガソリンのトリガー条項

2013年2月20日 水曜日

10週連続でガソリン価格がじわじわと上昇しており、企業経営や家計を圧迫している。

移動手段に車を使わざるを得ない地方に住んでいる人にとっては、ガソリン価格の上昇は痛い問題だ。消費を減らすために外出を減らしたり、バスや汽車などの公共交通機関を利用することに、限界があるからである。

また、運輸業界も深刻だ。国土交通省も、荷主に対して運送業者と価格上昇の場合に、燃料サーチャージを結ぶように指導している。しかし、荷主と結ぶことができる業者は大手に限られ、中小零細の運送業者は過当競争の中でわずかな利益を食いつぶしながら契約を結ばざるを得ないのが実態である。燃料サーチャージを結んでいる車両台数は40パーセントになっているが、企業数は8パーセントほど。ここからも、一部の大手のみが結べているのがわかる。

経済産業省、資源エネルギー庁は2月14日、ガソリンや灯油価格が値上がりしていることを受けて、主要元売り5社から生産や出荷状況について聞き取り調査を行う方針を明らかにした。業界に対して、値上げの理由や市場の現状を消費者に説明するように要請する。これは、消費者や販売店側から元売り各社の卸価格の決め方の不透明さを指摘する声が出ているので、価格の監視も強化するという。

燃油価格の上昇は中東情勢、円安、世界の経済状況など複雑な理由が絡み合っている。昨年の今頃も燃油価格が高騰したが、これは中東情勢の悪化によるものだった。

自動車も近い将来、ハイブリッドから燃料電池へと移行してくるので、ガソリンから水素へと燃料の転換が行われてくるであろうし、米国やロシアの天然ガスのシェアが高まってくるだろう。

しかしまだ先の話であるので、この状況に対して政府がどう対応するのかが、今問われている。アベノミクスは、金融緩和により円安を誘導。輸出産業の経営改善を後押しをして株高を実現し、景気回復をさせている。その一方、円安政策によりエネルギー価格が上昇している負の面もある。価格がどこまで上昇するかはまだわからないが、ここで中東情勢が悪化するようであれば更なる上昇が予想される。

2010年に、ガソリンのトリガー条項なるものが設定された。3か月連続で160円を超える時には一時的に暫定税率を停止し、130円くらいまで下がった時にまた課税を再開するというものである。東日本大震災が発生した時に、被災地にガソリンが行かなくなる恐れを懸念して、この条項は停止となっている。このトリガー条項は様々な問題を抱えている。税収が定まらない事や事務的に煩雑になるなどである。しかし、中東情勢の悪化は予断を許さない。また円安が更に加速するようであれば、価格が200円を超えるような事態も十分に予想されることである。そのような場合に備えて、この条項を再度検討してみる必要があると考えている。

従って、本日政府に対して質問主意書を提出した次第だ。

政府の回答が出たらまたご報告したい。

北方領土の日

2013年2月7日 木曜日

今日2月7日は、北方領土の日である。

毎年、北方領土返還要求全国大会実行委員会主催の全国大会が開催されている。

なぜ2月7日なのか。北方領土の日をいつにするかについては、ソ連が択捉島への侵略を開始した8月28日などいくつかの候補があったが、最終的に、1855年(安政元年)に江戸幕府とロシア(当時は帝政ロシア)との間で最初に国境の取り決めが行われた日露和親条約が結ばれた2月7日に決まったのが由来だ。

各種団体の方々が新宿文化センター大ホールに集い、早期返還実現に向けて参加者代表から挨拶がなされた。

政党代表も壇上に並んでいるが、紹介のみで挨拶は無し。みどりの風まで含めると政党の数が多すぎるので、無しにしたのであろう。政治家の挨拶は政府代表の安倍総理と議員連盟代表の宮越先生だけであった。その替わりとして、政党談話が配られていた。従って青少年団体、労働団体、教育関係者、元島民など各界各層を代表してのアピールを聞くのが中心となり、高校生代表のあいさつの後、大学生代表の挨拶があり、私が大学生時代に所属していた早大鵬志会の木村君があいさつに立った。先日、お会いする機会がありお話ししたが、「志を持っているなあ」と感じていたので、もしかすると将来政界に出てくるかもしれないなと思いながら挨拶を聞いていた。

先日の中国軍によるレーダー照射問題など、我が国の領土問題は切迫感を増している。近年、日本人は国境線について強い意識を持ち出している。しかし国境線を変えるということは簡単ではない。思い起こせば、いわゆる「鈴木宗男事件」が北方領土問題とリンクされて鈴木宗男=悪=2島先行返還と位置づけられてしまい、返還が遠のいてしまった事はきちんと検証しなければならない。

今年に入り、1992年3月にロシア側から当時の渡辺美智雄外務大臣に対して平和条約締結前に歯舞と色丹を返還するという秘密提案があったことが、元外務官僚であった東郷氏の証言で明らかになった。チャンスはそうあるものではない。互いの国力の差、相手に提示できる条件など刻々と変わってくる中で粘り強く交渉しながら返還を実現していかなければならない。

これからもしっかり取り組んでいきたい。

代表質問を終えて

2013年2月2日 土曜日

国会での代表質問が始まった。

2日間の代表質問はアベノミクスへの質問が多かった。

議場では、総理大臣が入ると与党議員が拍手する。慣例なのかわからない。しかし、政権の求心力が弱まるとだんだん拍手も少なくなってくる。末期の鳩山政権や麻生政権下で拍手が起きていたかというと、起きなかった事もあったと記憶している。しかし衆院選大勝により自公で三分の二を有する議場では、安倍総理が壇上に来ると地鳴りのような拍手が沸き起こった。

思い起こせば2009年の政権交代後の臨時国会では、同じような情景であった。私も当時は議長正面の真ん中、後方の席から鳩山総理の所信表明を聞いていた。あの時も野党を圧倒するような拍手で総理を迎えていた。

今現在は、議長席から見て一番左の前から3番目の無所属席で座っている。後ろには阿部知子元社民党議員、そのまた後ろには亀井静香御大が陣取っている。通路を隔てた上には閣僚がずらりと並んでいる。

伊吹議長が議長席に座ると、代表質問が始まった。

代表質問のトップバッターは海江田万里民主党代表の質問であった。アベノミクスに対して問題点を指摘。続いて、高村正彦自民党副総裁が自民党の謙虚な姿勢を強調する演説を展開。自民党は驕ってはならないと党全体に言っているかのようである。

その後は、平沼赳夫議員が日本維新の会を代表して質問した。閣僚席からも「何か変な感じだよね」とささやきが漏れ聞こえてくる。私自身も違和感を感じていたくらいであるから、テレビを見ていた国民はもっと感じていたかもしれない。演説は山田方谷の藩政改革の話から始まった。藩政改革をいかにして行ったのか長い説明が続いた後で、最初の質問は「皇統問題」であった。その後、憲法改正などの質問が続いた後で議長から「質問時間が過ぎているので終わって下さい」と二度ほどクレームが入ったので、用意した原稿すべてを読めないうちに終了した。聞いていて感じたのが、日本維新の会を代表しての質問というよりも平沼さん個人の思いが強い質問内容であった。

翌日は公明党、みんなの党、共産党、生活の党など中小政党の質問。これで代表質問は終了した。

政党の勢いというものは不思議なもので、議席数と勢いは比例しない。議場にいるとつくづく感じる。2009年の政権交代前と2012年の政権交代前は共に野党の議席は少なかったが、勢いは巨大与党を圧倒していた。しかし冒頭に書いたように、選挙後の今は巨大与党の勢いの前にかすんでいるのが現状である。

しかし、アベノミクスの副作用は懸念されているところも少なからず多い。野党としてはしっかりと問題点を吟味して指摘しておくことが大事である。

野党各党に期待したい。