‘経済’ カテゴリーのアーカイブ

400万企業が哭いている

2012年10月22日 月曜日

議員会館に一冊の本が届いた。

タイトルは「400万企業が哭いている」。サブタイトルは≪検察が会社を踏みつぶした日≫となっている。事件の概要は、ファッション関係の企業が経営コンサルタントの佐藤氏と結託して、決算書を粉飾して震災関連の融資を不正に受けた罪で逮捕されたというものだ。

特捜部は当初、別の悪徳コンサルタントが銀行を騙して融資金を懐に入れていた事件と似たような悪質な事件と断定し、捜査をすすめていた。だが、捜査をすすめるに連れて佐藤氏が懐に入れていたということが無いことが判明。いわゆる「筋読み」の悪い事件だったわけである。しかし、一度決めた路線は変更できない。震災融資を騙し取った詐欺事件という事で処理する。

東京地検特捜部。

私の人生を大きく狂わせたこの組織に関する本は多い。魚住昭さんをはじめ、多くのノンフィックションライターがこの権力集団の実態を描いてきた。最近では陸山会事件を題材として、東京地検特捜部と小沢一郎事務所との暗闘を描いている作品も出ている。

通常、政治家や官僚の収賄事件や大手企業の贈賄事件など、東京地検特捜部が独自捜査で直接、捜査に乗り出す案件は、報道機関が大きく取り上げる事件である。

世間は、巨悪を眠らせない特捜部の活躍に喝采を浴びせる。もちろん村木事件などの影響で、特捜部の国民からの期待は揺らいでいるが、それでも期待がないわけではない。巨悪を眠らせないようにしてほしいと願っている国民が、まだ大勢いると思う。

しかし、この本は全く別の視点から、特捜部の捜査に関して糾弾している。

主人公の経営コンサルタントは、元銀行員。銀行を辞職して自分が身に着けたノウハウを生かして、企業再生のコンサルタントとして日々経営者と向き合いながら、資金繰りに苦しむ経営者にリストラや本社の移転など経費の削減を行わせて、財務体質の改善をさせる。また、経営者と一緒に銀行へ乗り込んで融資を獲得するなど、中小企業の再生に取り組んでいた。

しかし、どう切りつめても決算が赤字にしかならない。本書で指摘しているように、現在の金融システムでは、赤字の企業は銀行からお金を借りられない。そこで、売り上げを過大にするなどして決算書を黒字にしたものを銀行に持ちこんで、融資を可能にさせる。

ここで大きく問われているのは、日本国家を支える中小企業の実態と金融システムに齟齬があるということである。建前と現実社会に、大きなかい離が存在しているという実態である。

本書の中で、著者がインタビューした税理士が「粉飾自体は問題ではなく、銀行に返せるのかどうかが問題なんだ」と語っている。法的にどうなのかというと著者は《考えてみると、これはとても理にかなった考え方だ。上場企業の場合、粉飾決算はそれ自体が金融商取引法で禁じられた犯罪だ。上場企業は株式市場に対して決算内容の公開を義務付けられ、決算書は監査法人の厳しいチェックを受けなければならない。しかし、非上場の会社には決算書の公開義務はなく、粉飾決算自体は違法ではない。非上場の会社が罪に問われるのは、粉飾決算によって人からお金を騙し取った場合などだけだ。》と述べている。

巻末で≪この事件を法廷で裁いたこと自体がそもそも間違いだったのだ。この裁きによっていったい誰がどんな得をするというのだ。私たちの社会にとっていったいどんな益があるというのだ。≫と問いかけている。

中小企業を育てる金融システムの改善に向けて努力しなければならないと実感させられると同時に、特捜部の独自捜査を制限させることの大切さを改めて教えさせられた。

現在、経営コンサルの佐藤氏は、実刑判決を受けて上告中である。シンポジウムで名刺交換をさせて頂いたが、さわやかという言葉が似合う人物である。

今は弁護士を目指して勉強中との事だ。

資格取得には多難な状況だと思うが、頑張ってほしい。

初顔合わせ

2012年10月12日 金曜日

昨日、自民党執行部が各党あいさつ回りに来るという事で、国会の控室で私も鈴木代表と松木幹事長、浅野代議士とお迎えをした。

安倍総裁、石破幹事長などと10分程度、懇談をした。懇談と言っても、私や浅野代議士が発言をするような場面は無いのだが、和気あいあいの中で終わった。

民主党執行部とも同様の形で国会の控室で行われ、大きく報道されていたのはご覧のとおりである。しかし少数政党の我々と違って、政権与党と野党第一党の会談であるから何か進展があるかと思いきや、臨時国会を召集するという当たり前のことを確認しただけで終わった。

戦後、秋から年末まで国会を開かなかった(臨時国会・特別国会・通常国会)ことは一度も無いそうである。特別国会とは、衆議院総選挙の後に開かれる国会のことだ。それと通常国会は、1991年以前は12月に召集されることになっていたので、必ず秋から年末まで何かしらの国会が開かれていたことになる。

私が当選以来、必ず秋の臨時国会が開かれていた。この秋の臨時国会で補正予算等を仕上げて景気対策を行っていたので、開かれないとなると景気動向が心配である。特例公債法案を政争の具にせず、まずは特例公債法案を通す。そして補正予算を行い、その後に解散を検討するべきではないだろうか。

解散ありきではない解決策を期待する。

米韓FTAの真実と日本への示唆

2012年1月24日 火曜日

日曜日に酪農学園大学の柳准教授の講演を聞きに行った。

飛行機の都合で途中退席となったが詳細な講演資料をじっくり読みこんだ。

2006年2月から開始された米韓FTA交渉は2007年6月に調印。2010年12月に署名。国会での批准という段になり激しい反対運動が展開されている。その理由は米韓FTA=国益一致なのかという疑問が若者を中心に広まってきているからだと分析。若者の就職難と格差の拡大が原因だ。

1997年の経済危機によりIMFに救済を申し込み国家の経済破たんを回避してから新自由主義経済体制の推進は仕方のいないことととらえられ批判的立場をとっていた人達は発言を封じられた。

柳准教授は「真の国益」とは何かを一貫して論じている。

新自由主義体制は企業だけが儲かる仕組みであり内部留保は増えるが給与は上がらない仕組みであると。

TPPも同じ事が言えるかもしれない。

私は全ては国際協調によって解決するしかないと思っている。

ブロック経済が世界大戦を招いた反省からWTO体制へと移行していった訳であるがもう崩壊しようとしているのである。

新自由主義体制の弊害を理論ではわかっていても激しい価格競争にさらされる企業にとっては国民の幸せよりも企業の生き残りを優先せざるを得ない。

ポスト資本主義というような経済学理論が待たれている。

ふるさと会とビジネス

2011年10月30日 日曜日

昨日、大樹町のふるさと会に参加した。

ふるさと会とは田舎を離れて東京に来ている方々が故郷を懐かしんで旧交を温める会である。

先日も足寄会に参加してきたし今日もこれから帯広会に参加する予定だ。当選してからは地元行事優先で土日は東京にいることがなかったので参加できなかったが今年は裁判対応のため土日もこちらにいることになりせっかくなので参加させて頂いている。

十勝管内は19市町村あるのでふるさと会も同じ数だけあるがすべてにお招きを頂いている訳ではない。それぞれの事情で出身者しか呼ばない地域もあるし政治家は地元の町長と議長だけというところもある。まあ親睦団体なので創設者の意向や会長さんの意向なんかが大きく左右するのだろう。

昨日の大樹会で会長さんが年々、会員が減少傾向にあることを嘆いておられた。昔は100人以上が参加していたが今は30人くらいになってしまったという事であった。

上京する人間が少なくなったのではということだった。

しかし私は違う分析だ。若い人が参加していないのが原因であり少なからず多くの方が東京圏で生活していると思う。こういう会に参加するのはよっぽど理由が無いと行かない。

① 知り合いと会いたい。

② 仕事につなげたい

これらの積極的な理由が無いと行かないものだと思うので環境作りが大切だと思う。

出身者だけの集まりではなくいっそのこと「○○町フェア」にした方が若い方も家族ずれで参加しやすいのではないか。

旧来のふるさと会を利用して新たなビジネスチャンスを模索できるような体制を作ることが出来る町が伸びるかもしれない。

百家農園さん

2011年10月21日 金曜日

以前からお世話になっている福岡県の本松さんが議員会館に来られたのでカレーライスを一緒に食べた。

たまにオーベルジ-ヌというところからカレーライスを出前してもらうのだがここの特徴は大きなジャガイモが一個丸ごと入っていることだ。

カレーを食べながら農業についてお話をしていたら福岡県の百家農園というところで有機米を作っているが他より安い値段で提供出来ているとのこと。

理由を尋ねるとお米作りの際に希望者に手伝いに来てもらい田植えや収穫をしてもらっているからだという。一番遠いところで東京からわざわざ来ているとのことだ。

健康はお金に変えられないが収穫の喜びなども味わえると思うと結果として高くないかもしれない。

貿易交渉において最大の非関税障壁は安全である。安全確保の為に有機農法の推進の為にこれからも努力すべきと改めて考えさせられた。

世界経済の動揺

2011年8月8日 月曜日

米国債格下げ以降、世界経済が揺れている。

もちろん日本もその影響を大きく受けている。東証では9100円割れを記録し円も超円高が進んでいるからだ。

主要7各国の財務省・中央銀行総裁は「金融安定化と成長を支えるために必要なあらゆる手段を講じる」と声明を発表したが今後、収束するかは全く分からない。

戦前、イギリスのポンドから米ドルに基軸通貨が移り変わって以来、米ドルは基軸通貨であった。しかし近年、基軸通貨として米ドルの信用が揺らいでいる。だが元やユーロがそれに置き換わるかは不透明である。

2012年はアメリカ大統領選挙を始め世界のトップが交代する時期である。

日本もしっかりしたリーダーを選ばなければならない。

安愚楽牧場

2011年8月4日 木曜日

口蹄疫の発生、焼肉屋でのユッケ事件に加えてセシウム問題などが決定打になり牛肉消費の落ち込みは大きい。

食肉通信8月2日号の「今年の下半期の牛価を占う」では下半期の相場は見通しが立たないと書かれている。それほど危機的な状況であり原発の風評被害の大きさを改めて感じる。

さて、牛肉消費の落ち込みがこのように著しい中で牛のオーナー制度を活用し全国で和牛約15万頭を育てている安愚楽牧場の経営危機が発表された。

牧場から依頼を受けた弁護士が状況を把握し今後の経営方針を発表する見通しである。

安愚楽牧場は、1979年に牧場経営をスタートした。繁殖牛のオーナーを募集し、生まれた子牛を牧場が買い取る「和牛オーナー制度」の運営で業績を伸ばしてきた。

北海道では飼養依頼を受け安愚楽牧場と契約を結び牛を育てている農家が多い。私の生まれ故郷の足寄町をはじめ音更町や浦幌町で預託農家が多く存在している。

和牛オーナーは3万人で預託先の牧場は338にのぼる。

預託農家では当座の資金繰りが苦しいとの声が寄せられている。

早急に対策を講じなければならない。

全力で対応したい。

十勝☆夢ミール完成

2011年7月12日 火曜日

雑穀卸の山本忠信商店が建設を進めていた製粉工場「十勝☆夢ミール」が完成した。

十勝ではアグリシステムが製粉工場を持っているのでこの2社に続いて地場の製粉工場が増えていくことを期待したい。

十勝地方は国産小麦の25パーセントを生産する大生産地である。

しかしながら小麦の製粉工場が作られることがなかった。というよりは作ることが出来なかったのである。

小麦の国内需要量は約570万トン。そのうち輸入量は500万トンを越えるので85パーセント前後が輸入でまかなわれている。当然、港の近くで大消費地の近くに製粉工場があった方が効率はいいのである。

十勝で作った小麦は今までは江別の製粉工場に送られて加工してもらった後に十勝に小麦粉として戻ってきてパン屋さんなどで製品として作られていた。

今後は地場産小麦を地場で製粉してお店で提供することが出来ることになってくる。

こうした仕組みを「十勝小麦・小麦粉連合」と名付けこのモデルを広めて食糧供給基地から食品供給基地へと十勝が脱皮することを目標として掲げている。

この事業は農林水産省の6次産業化事業の一つでもある。

全国のモデルとして山本忠信商店さんに頑張ってもらいたい。

新・ご当地グルメグランプリ

2011年7月4日 月曜日

土曜日に北見市で開催された「新・ご当地グルメグランプリ北海道」に参加してきた。

これは地元食材使用などの条件を満たした道内各地の料理コンテストである。来場者の評価などでグランプリを決定する仕組みだ。

会場は天気もよく開始前から大勢のお客さんが並んでいた。来賓席には武部勤先生、松木謙公先生が私の左隣にいた。驚いたことに二人ともよく話すのである。私などは中川昭一先生と壇上でお話したことなど記憶にない。

当時はお互いピリピリしていたし格下の私の方から話しかけるのも礼儀にかけると思っていたので話しかけることはしたことがなかった。もちうろん会場などでお会いした時にご挨拶だけは必ず私の方からしていたがその後、会話が続くことは無かった。それに比べて面白い二人だなと思って見ていた。

さて、来賓席には十勝から来ていた清水町の高薄町長もいた。ちなみに十勝からは高薄町長の地元清水町の清水牛玉ステーキ丼、十勝おびひろ枝豆サラダ麺、十勝芽室コーンチャーハンの3つが出店していた。

出場者から一言のコーナーで帯広の方が「地元の石川代議士も来てくれているので応援してもらいたいと」言われ嬉しかった。事件のことで地元の方には嫌な思いをさせているという自覚がある。そういう中でのエールは嬉しいものだ。

このB級グルメブームは全国に飛び火している。B級グルメ選手権で有名になった富士宮焼きソバが地元に及ぼす経済効果は富士宮商工会議所の発表によると平成13年から18年までの6年間でざっと200億円以上とのことだ。

内訳は  麺の売り上げ増額 82億円

      食材の消費額     7,6憶円

      観光客消費額   118億円

      波及効果        9,4億円

である。

今回参加した各地域の料理が名物料理となって地域に足を運んでくれる観光客を増やし地域経済が潤う事を願っている。

ヘンプー産業用大麻の活用について

2011年6月30日 木曜日

大麻と聞いいた時のイメージはどうだろうか。

やはりドラッグとしてのイメージが強いだろう。芸能人などが大麻取締法違反で逮捕されるなどの事例も多いので薬物としての認識が強いと思う。

大麻と聞いていいイメージが湧くはずがない。よく役場職員が野生の大麻を処分しているところなんか見たりもしているので大麻=悪というのが私のイメージでありほとんどの方が同様のイメージを持っていると思う。

ところが昨年、十勝在住の方々が「十勝産業用大麻加工研究会」を発足させ産業用大麻の活用に向けて取り組んでいる事実を知った。そして隣の北見市では北海道版の構造改革特区である北海道チャレンジパートナー特区制度の認定を受け取り組んでいる方がいる。

しかし産業用大麻の事業化は簡単ではない。

大麻取締法で禁止されているのはマリファナ効果のある成分を含む「花穂」と「葉」の部分を所持していたり、許可なく栽培している場合である。

国際条約でも日本の大麻取締法でも「茎」と「種子」の産業用の利用は法律違反ではない。だから麻の服を来たり実を食べることが出来る。

しかし大麻草全体として見て規制の対象としているので有害である「花穂」や「葉」を含む大麻草の栽培は都道府県知事の許可となっている。実際に許可を取るのは大変である。しかし許可を取った後も種子の確保や開発、更新は事実上出来ないのが現状だ。北見の特区も暗礁に乗り上げている。

しかし私は産業化を進めるべきだと考えている。

なぜこの産業用大麻に注目しているかというと一つはクリーニングクロップとしての働きである。農作物というのは同じ土地で同じ作物を作り続けると「連作障害」が起きてしまう。病気が発生したり収穫量が落ちてくる。だから「輪作」といい毎年、ローテーションで回していく。大麻草は土をふかふかにさせる力を持っているのが魅力である。

また欧州では産業化が進んでいる。ベンツおよびBMW等の自動車内装材として使用されている。

そして石油製品の代替になることが出来るということである。

明日、先進地域である栃木県鹿沼市にお伺いする予定であるが解決の糸口を探してみたい。